「瞑想」という言葉って日常生活でも聞いたりすることはありますよね。
でも聞いたことはあっても「目をつぶって、無になる…?」みたいに、ちょっと特別なイメージがあるのじゃないでしょうか。
その瞑想について意味をお伝えしていきますね。
瞑想は、誰でも、いつでも、どこでもできる、とてもシンプルな「心のエクササイズ」のことなんですよ。
そもそも「瞑想」ってのは何ですか?
瞑想とは、ひとことで言うと「頭の中のおしゃべりを、一旦お休みさせるトレーニング」のことなんです。
私たちの頭の中というのは、普段は「沢山の、ものすごくおしゃべりなクラスメイトたちがいる教室」のような状態だといえるのです。
「昨日のあの失敗、最悪だったな…」とか
「明日のプレゼン、うまくいくかな…」とか
「お腹すいたな、今日の夕飯なんだろう?」などと、
色々な考えがひっきりなしに湧いてきて、ザワザワしていますよね。
この頭の中のザワザワが、不安やストレスの原因になったりするのですよね。
瞑想というのは、このザワザワした教室を、静かな図書館のように落ち着かせるための時間だということなんです。
電車のホームで例えてみましょう! 🚃
あなたの心は、大きな駅のホームだと思ってください。
そして、次から次へとやってくる電車というのが、あなたの「考え(思考)」だと思ってくださいね。
- 普段の私たち
「不安」という電車が来たら、慌てて飛び乗ってしまい、気づけば不安な気持ちでいっぱいになります。
「怒り」という電車が来たら、それに乗り込んでプンプン怒ってしまいます。
私たちは、やってきた電車に無意識的に乗り込んでは、どこかへ連れて行かれてしまうのですよね。 - 瞑想している時の私たち
ホームのベンチに座って、電車がやってきてもただ去っていくのをずーと眺めています。
「あ、『不安』っていう電車が来たな。行ってらっしゃーい」と見送るという感じでしょうか。
「お、『楽しい思い出』の電車だ。またねー」とこちらも見送ります。
どの電車にも乗り込まずに、ただ「そこにいるだけ」なんです。
瞑想の目的というのは、電車(思考)を無理やり止めることではありません。
電車はやってきて当たり前。
大切なのは、「あ、今自分はこんなことを考えているな」と気づいて、その電車に飛び乗らない練習をすることなんです。
筋トレで例えてみましょう! 💪
瞑想は「心の筋トレ」とも言えます。
- 鍛える筋肉
「集中力」という筋肉です。 - ダンベル
「自分の呼吸」です。 - トレーニング方法
1,まず「呼吸」というダンベルを持ち上げます。(息を吸って、吐いて…と意識を向けます)
2,でも、必ず「あ、夕飯のこと考えちゃった!」と、他のことを考えてダンベルを落としてしまいます。
ここが一番大事!
3,ダンベルを落としたことに気づいて、「よし、もう一回」と、また優しく「呼吸」というダンベルを持ち上げること。
4,この「あっ、考えがそれたな」と気づいて、「呼吸に意識を戻す」という繰り返しこそが、最高のトレーニングになるのです。
だから、瞑想中に他のことを考えてしまっても、全く失敗ではないんです。
むしろ、それこそが「ナイス!今、筋トレできた!」という瞬間なんですよ。
どうやればいいの?【1分でできる瞑想】
- イスに楽な姿勢で座ります。背筋は軽く伸ばしましょう。
- スマートフォンのタイマーを「1分」にセットします。
- 目を軽く閉じて、ただ自分の呼吸に意識を向けます。
「息が入ってきたな…出ていったな…」と感じるだけです。 - 途中で他のことを考えてしまったら、「あ、考えてたな」と気づいて、またそっと呼吸に意識を戻します。
- タイマーが鳴ったら、ゆっくり目を開けて終わりです。
たったこれだけですよ。
これを続けると、頭の中がスッキリ整理されて、物事に集中しやすくなったり、イライラしにくくなったり、自分の本当の気持ちに気づきやすくなったりしますよ。