「もっと自己肯定感を高めなさい」なんて言われると、
「もっと自信を持て!」
「もっとすごい人になれ!」
と言われているようで苦しくなることはありませんかね?
実は、それは大きな誤解なんですよ。
今日はその事についてわかりやすくお伝えしてまいりましょう。
本来の自己肯定感の意味
「テストで100点取ったからすごい」
「仕事ができるからすごい」
これは単なる「自信」です。
自信は、失敗するとポキッと折れてしまいます。
本当の自己肯定感というのは、
「何があっても、私は大丈夫だ」
と、自分の土台を信じている『安心感』のことです。
なかなかこんな風に自分で思えるって無いことかもしれませんがね。
今回も例え話でイメージを掴んでもらえたらと思います。
地面の下にある「木の根っこ」の話(例え話1)
自己肯定感を、「木の根っこ」に例えてみましょう。
きれいな花や美味しい実(=成果・自信)
「テストで良い点を取った」
「仕事で褒められた」
「おしゃれだと言われた」
これらは、目に見える素晴らしい成果です。
でも、これらは天気(運や環境)によって枯れたり、嵐が来れば、散ったりすることがあります。
- 地面の下の根っこ(=自己肯定感)
根っこというのは普段、地面の下にあるものだから誰からも見えません。
でも、どんなに嵐が来て花が散ってしまっても、根っこが太くて深くまで伸びていれば、その木は絶対に倒れません。
また次の季節になれば、花を咲かせることだってできるのです。 - 自己肯定感が低い状態とは、
「根っこがないのに、必死で花を咲かせようとしている状態」です。
「花が咲いていない私には価値がない(=成功していない私には価値がない)」と思い込んでいるのです。
そして…花が散ることを極端に怖がってしまいます。
本当の自己肯定感とは、
「たとえ花が全部散ってボロボロになっても、私の根っこは絶対に大丈夫」
と、自分の生命力を信じている状態のことなんです。
サーカスの「安全ネット」の話
今度はサーカスの空中ブランコでイメージしてくださいね。
クッションがあることがわかっていれば思い切れる(例え話2)
人生を「空中ブランコ」に例えてみましょうか。
私たちは毎日、新しいことに挑戦したり、失敗したりを繰り返しています。
これは空中ブランコのようなものです。
- ‐ 自己肯定感が高い状態
地面に、ふかふかの「安全ネット」が張ってある状態です。
「もし失敗して落ちても、ネットがあるから大丈夫(=失敗しても私の価値はなくならない)」と思えますよね。
だから、思い切ってジャンプ(挑戦)することができます。
落ちてもネットが受け止めてくれるので、またハシゴを登って再挑戦できます。
- 自己肯定感が低い状態
地面にネットがなく、コンクリートむき出しの状態です。
「失敗したら即死(=失敗したら私は終わりだ)」と感じているので、怖くてジャンプできません。
落ちないように揺れる台の上でガタガタ震えているしかありませんね。
自己肯定感とは、
「失敗した自分を受け止めてくれる、心のクッション」
のことなのです。
自己肯定感というのは「条件」を付けない愛
多くの人は、自分に「条件」を付けてしまいがちなのです。
- 「痩せている私は好き(太ったら嫌い)」
- 「稼いでいる私は好き(貧乏になったら嫌い)」
- 「役に立つ私は好き(役に立たない私は嫌い)」
これらは全て「条件付きの愛」です。
自己肯定感というのは、この条件をすべて外して
「太っていても、お金がなくても、何の役にも立っていなくても、私は私を大切にするよ」
と、無条件で自分に「OK」を出してあげることなのです。
いかがですか?
これらは出来そうで出来ていないことの方が多いです。
心の声、身体の声に耳を澄まして、「OK」を出して上げてくださいね。
身体というのは親からの預かりもの。
だからこそ、大切にそして大事にして安心させてあげて欲しいです。
